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北山 恵理

更年期の症状と効果的な漢方薬

リビング新聞社さんのIMPRESSIONで女性について記事を書きましたので、こちらでもご紹介致します。

女性ホルモンのバランスの乱れは、月経前症候群、月経不順、無月経、月経痛、更年期障害のほか、子宮や卵巣の病気など様々な症状を引き起こすと考えられています。

更年期がテーマのコラムでしたが、「更年期」でなくても、「更年期症状」がなくても、今回ご紹介した薬が適する場合もあります。

西洋医学の診断名は、おおまかな病気の症状などを知るには便利です。

しかし、漢方薬を選ぶ指標にはならないことは珍しくありません。

漢方では詳しい問診なくしてお薬を選ぶことはできませんからね。

こちらで紹介した漢方薬以外にも、女性の病気に使われる漢方薬はたくさんあります。

漢方薬を試す際には、専門家に相談しながら上手に利用してください。

 

以下、リビング新聞のIMPRESSIONの記事です(2017/11/11号)

 

更年期は卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの分泌が減少する「閉経を迎える前後の期間」。

更年期症状は、産後の不養生や不規則な生活・食事などによってホルモンバランスが乱れていることが原因の一つともいわれ、更年期障害、子宮や卵巣の病気にもなりやすく、子宮がんや乳がんにも関係しているとされています。

さて、女性ホルモンのバランスの乱れを漢方では「瘀血(おけつ)」の一種と考えます。当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、牡丹皮(ぼたんぴ)、桃仁(とうにん)など、駆瘀血作用(瘀血をなくす作用)のある生薬(しょうやく)を中心に絶妙に組み合わされた漢方薬の中から、一人一人の体質と症状など全身状態に適したものを続けて飲むと良いのです。穏やかにホルモンバランスが整い、不快な症状がなくなっていきます。

体調が改善された状態が続くと「未病を治す」という漢方の効果も期待できます。これは予防医学の考え方で、高齢社会では、貴重な効果といえるでしょう。

女性によく利用される代表的な漢方薬を紹介します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は冷え症で貧血の傾向があり、疲労しやすい女性の病気に広く使われます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)は婦人の神経症状を伴う病気に応用され、疲れやすく、頭重、目まい、不眠、イライラなどのある人に。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、比較的体力があり、肩凝り、頭重、目まい、のぼせなどのある病気に広く使われます。

詳しくは漢方の専門家にご相談ください。

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