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北山 恵理

漢方では、体質を虚証と実証に分けて考えます

リビング新聞社さんで定期的に連載している「漢方よもやま話」で、体質について漢方での考え方を書きましたので、こちらでもご紹介致します。

体力のある元気はつらつな実証の人。

体力がなく疲れやすい虚証の人。

上記の2つのイメージしやすいですが、お相撲さんのように体力も元気もある人でも弱っているときは虚証の傾向で考えなければいけないこともあり、判断するのはなかなか難しいものです。

漢方薬を選ぶには、飲む人の体質や症状は無視することはできません。

薬局にもよく「○○という病気に効く漢方薬は何ですか?」とお問い合わせがありますが、意地悪をしているわけではなく、それだけの情報では薬を選ぶことは不可能です。

手軽に入手できる情報を鵜呑みにせず、漢方薬を試す際には専門家に相談しながら上手に利用してください。

 

以下、リビング新聞の漢方よもやま話の更新です(30/9/29号)

 

漢方薬は病名ではなく、体質や症状を目標に薬を選びます。

漢方では、人の体質は虚証と実証に分類され、虚証の人は元気や体力が足りておらず、病気に対する抵抗力が弱く、だらだらと不調が続く場合が多いとされています。

また、実証の人は元気や体力が充実しており、病気に対する抵抗力が強いため、激しい症状が出やすい傾向にあると考えられています。

原則的に、虚証の人には足りないものを補う補剤(ほざい)を、実証の人には余っているものを取り除く瀉剤(しゃざい)を選び、症状を治めていきます。

有名な補中益気湯(ほちゅうえっきとう)という漢方薬は、名前にもあるように中(体の中、主に胃)を補い、気を益する補剤です。

胃腸を整え、元気を付ける補中益気湯は、補剤の王様として医王湯(いおうとう)という別名もあるほど。

胃腸が丈夫でなく、疲れやすい人によく用いられる薬です。

漢方薬は適切に用いれば、特殊なアレルギーなどを除いて悪い副作用の心配はほとんどありません。

本来の目的とは異なる症状が改善するといううれしい副作用も多いものです。

しかし、虚実を見誤る誤治(ごち=誤った漢方薬の使い方)により生じた不都合な症状が、漢方薬の副作用とされることも多く残念なことです。

漢方薬は体質や症状を専門家に相談しながら上手に利用しましょう。

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